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INTRODUCTION

HIROSHI KAWAMOTO

このたび、再生したキラーT細胞を用いてがん免疫療法を施行する事を主な目的とした会社、
リバーセル株式会社(Rebirthel Co., Ltd.)を創立しました。
Rebirth(再生)とCell(細胞)を合わせた名前です。
リバーセルの戦略は、私、河本宏博士(京都大学)が開発した技術に基づいています。

患者のT細胞を取り出して遺伝子改変を加えてから患者に戻す方法は、ある種のがんに有効です。
しかし、そのような「自家移植」法は、高くつく、時間がかかるなどの問題がありました。
この問題を解決するには、リバーセルは、誰にでも投与できるような、「他家移植」で使えるT細胞を作ります。

多能性幹細胞であるiPS細胞やES細胞は、様々な組織をつくる能力を持っています。
リバーセルは、多能性幹細胞からT細胞を再生することによって、大量に他家移植用のキラーT細胞を作製する技術を有しています。
この方法を用いて、がんを殺すことができるキラーT細胞を量産し、がんの治療に用いる戦略を開発しています。

T細胞は、免疫反応の司令塔であり、主戦力です。
T細胞を自在に操作できれば、がんだけではなく、感染症、自己免疫疾患、アレルギーなど、免疫が関わるあらゆる病気を治すことができるようになります。
リバーセルは、「病気になったらT細胞製剤を点滴して治す」という時代を開拓する役目を果たします。

COMPANY PROFILE

社長ご挨拶

“病気になったらT細胞製剤で治療する時代を開拓する!”
リバーセルは、新たな治療法「超汎用性T細胞製剤」を提供します。

当社は、京都大学医生物学研究所所長(京都大学教授)の河本宏博士が世界に先駆けて開発した「多能性幹細胞からのキラーT細胞再生技術」を基本技術として、がんや感染症のような免疫関連疾患に対する新しい治療法を提供することを事業目的に2019年10月に設立されました。

いまだ死亡原因のナンバー1である「がん」は、全世界で年間2000万人以上(日本国内100万人以上)が罹患していると言われております。そのおよそ60%の病態は標準治療で根治が可能ですが、残りの40%の病態は治療の手立てがないと言われています。しかしながら、目覚ましい腫瘍免疫学の進歩や、免疫チェックポイント阻害剤やCAR-T細胞療法が薬事承認されるなどにより、免疫治療が優れた効果を発揮しております。また、記憶に新しい新型コロナウイルスのような新興感染症に対してもmRNAワクチンが効果を発揮しており、こうした免疫療法や免疫機能など、人間が本来持つ免疫というシステムに改めて注目が集まっております。

当社は、この免疫療法分野の先駆的な企業として、グローバルで成立した複数の特許技術を保有しております。この技術を用いることで、既存法ではなしえなかった、多能性幹細胞から再生したキラーT細胞による、他家移植系の新たな免疫療法を提供し、それにより、がんをはじめ、感染症、自己免疫疾患、アレルギーといった免疫が関連するあらゆる疾患の治療に貢献してまいります。そして自社開発パイプラインに加え、企業同士の連携や産官学の連携も積極的に推進し、業界全体で免疫療法を活性化することで、少しでも早く患者様へ届けることを目指します。

“病気になったらT細胞製剤で治療する時代を開拓する!”
リバーセルは、日々研鑽を続け、新しい免疫療法の実現に取り組んでいきます。
皆様の格別のご指導とご支援を心よりお願い申し上げます。

リバーセル株式会社
代表取締役社長 梶川益紀

社名
リバーセル株式会社
事務所所在地
京都市上京区河原町通今出川下ル梶井町448−5
クリエイションコア御車 311号
設立
2019年10月1日
資本金
3,000万円
代表取締役
梶川益紀
取締役
北村俊雄
事業目的
がん免疫細胞療法の技術開発および事業化
株主
ニッセイ・キャピタル株式会社7号投資事業有限責任組合
富士フイルム株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構
株式会社SCREENホールディングス
香川証券株式会社、東邦ホールディングス株式会社
中信ベンチャー・投資ファンド4号投資事業有限責任組合
京都市スタートアップ⽀援投資事業有限責任組合

事業概要

京都大学医生物学研究所所長・教授の河本宏が開発した新規のがん免疫細胞療法を事業化する。
多能性幹細胞から再生したキラーT細胞を、汎用性の高い即納型T細胞製剤として提供する。

沿革

2016年1月
坂口志文が制御性T細胞を用いた医療の事業化を目指すレグセル株式会社を創立
2016年4月
河本宏が参画し、レグセルに再生T細胞事業が加わる
2017年5月
増資を行い、6.2億円を調達
2017年8月
増資を行い、2000万円を調達
2019年10月
レグセルをレグセルとリバーセル2つに分割し、リバーセルが再生T細胞事業を分社化し、リバーセル株式会社が創立される

メンバー紹介

代表取締役社長
梶川 益紀

1996年横浜国大工学部卒業後、試薬/診断薬企業へ入社。営業、医薬開発、研究開発に従事。2005年に東京大学医科学研究所の北村俊雄教授と共に(株)ACTGen設立。研究開発本部長、CEOを歴任。`13年 (株)医学生物学研究所と合併、経営企画本部部長、`15年 MBL International Corp. (USA), VP歴任後、任期満了で帰国・退職。国内精密機器メーカーにて新規事業立ち上げに従事後退職。先端技術の事業化による治療への貢献の夢を求め現在に至る。

取締役
北村 俊雄

1981 年東大医学部卒。東大病院内科で2年研修の後、第3内科入局、国立がんセンター(2年)、米国DNAX研究所研究員(8年)を経て`96年、東大医科研客員助教授、99年客員教授、 2001年より教授。18年に同研究所先端医療研究センター センター長を歴任。`22年3月東大医科研を定年退任。4月より神戸医療産業都市推進機構先端医療センターセンター長に就任。同時に東大薬学部において社会連携講座「分子腫瘍薬学」を開設する。レトロウィルスの研究にはじまり、血液の臨床研究、シグナル伝達、免疫アレルギー、細胞生物学、造血器腫瘍、造血幹細胞などその研究分野と業績は多岐に渡る。またバイオベンチャーであるACTGenの創業などビジネスの経験も豊富。軸足を東京と神戸の両方に置くタイミングでリバーセルに参画。

最⾼技術顧問(創業者)
河本 宏

1986 年京大医学部卒。内科研修後、1989 年京大病院第一内科大学院で遺伝子治療の研究。1994 年京大胸部疾患研究所(現医生研)で造血過程および T 細胞分化の研究を開始。2001 年京大医学部助手。2002 年横浜理研免疫センターチームリーダー。2012 年京大ウイルス再生研教授。2016年同副所長。2016 年レグセルに参加、2019 年リバーセル創業。2022年京大医生研所長に就任。再生T細胞療法の開発で世界を先導する。

科学アドバイザー
佐治 博夫

1960 年京都薬科大学薬学部卒。京都府立医科大学法医学教室助手、京都府赤十字センター研究部長兼技術部長歴任後、2000 年特定非営利活動法人 HLA研究所設立。2016 年公益財団法人 HLA 研究所顧問。1978 年~2016 年まで京都府立医科大学と京都大学医学部人間健康科学専攻講師兼任。血液がん治療のために使われる造血幹細胞移植法の確立と骨髄バンク設立の実績を持ち、HLA 研究所の元理事長として豊富な経営経験を有する。

製造開発領域マネージャー
福永 淳一

岐阜大学大学院工学研究科修了後、核酸分子を、がんを標的とした創薬、医療へ応用する研究開発に従事。その後、医療において先進的である再生医療に未来を求めこの分野へ。これまでにiPS細胞を基盤とした血小板製剤の開発から細胞培養加工施設での製造業務などを経験してきた。再生医療を、必要としている方の新たな治療法の選択肢として届けたいという思いから、2022年4月より、リバーセルに参加。

管理部ディレクター
本村 晋一

千葉大学園芸学部卒、大阪府立大学農学生命科学研究科修了後、種苗会社の生産と受発注の管理部門、植物卸売会社の総務・経理部門を経て、レグセルの経営管理部へ。2019 年 10 月の分社に合わせてリバーセルに転籍し、管理部で総務・経理・労務などの事務全般を担当。何の因果か、園芸業界から迷い込んで今に至ります。好きな言葉は「どこにもないものならば、作りましょう」。ものづくりは好きなほう。実はクリエイターかもしれない。

事業開発部ディレクター
畑中 恵美子

国内電機メーカーの研究開発部の開発アシスタントとして勤務した後、2008年より京都大学に勤務。京都大学におけるバイオサイエンス研究を、海外に紹介するためのシンポジウムの企画運営等を担当。また、マレーシアやベトナムなど東南アジアを対象としたODA(政府開発援助)や、環境省の気候変動適応策プロジェクトなどに参画。2019年4月に転職により、レグセル株式会社の経営管理部へ。その後、2020年10月にリバーセル株式会社に転籍。

事業開発部
三宅 俊介

外資系精密機器メーカーでの法人営業、新規事業開発を経て複数のベンチャーにて新規クラウドサービスの企画開発、コミュニケーションデザインに従事。リバーセルの他、知識創造経営のコンサルティング、カスタマーサクセスツールの導入支援にも従事。京都移住後ビンテージバイクとキャンプに没頭していましたが、急性骨髄性白血病サバイバーかつ肺腺癌患者の遺族としてリバーセルのビジョンに共感し参画。

研究開発領域アドバイザー
岸本 加恵

修士課程修了後、総合化学メーカーにて研究開発に従事。高機能生物触媒を創製し、これを用いた医薬中間体製造バイオプロセス系を構築した経験から、生物製剤の知財にも取組む。その後、国内再生医療ベンチャーに創業から所属し細胞医薬品開発研究および信頼性保証のエキスパートとして携わった。2020年から京大ウイルス・再生研(現 医生物学研究所)に所属してリバーセルの事業に参加。

製造開発領域アドバイザー
田中 節子

京都大学薬学部卒業後、製薬企業研究所に3年近く勤務したが、結婚退職。2005年医薬品医療機器総合機構(PMDA)にて復職し、医薬品及び試験法の基準作成のほか、GMP関連の基準作成業務に従事した。2014年関西への転居を機にPMDAを退職し、神戸の国内再生医療ベンチャーにて治験製品製造に向けての製造体制の立ち上げのほか、監査など品質管理業務、及び承認申請に向けての準備に携わった。2020年10月からリバーセル株式会社にアドバイザーとして参加している。

広報部ディレクター
大久保 博志

1962 年京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、番組制作会社にて NTV 系列「すばらしい世界旅行」などの制作を担当。ミュージシャン生活を経て、90 年 4 月、オムロンの PR 会社入社。販促、企業ブランディングなど多くの業務に携わる。05 年独立。様々な業種の WEB、映像制作、アプリ開発等を行う。また免疫学者バンド「Negative Selection」のプロデューサーでもあり NHK「ガッテン」などの出演も。

COMPANY INTRODUCTION

再生キラーT細胞を用いたがん免疫療法

(1)HLA型を合致させた他家移植用再生キラーT細胞(1)HLA型を合致させた他家移植用再生キラーT細胞

HLA型(白血球の血液型)が一致しないと、移植細胞は拒絶されます。
HLA型を合致させるために、現在、再生医療の領域では、
父方由来と母方由来の両方HLAのセットが同一であるiPS細胞をバンク化する事業が進められています。
このiPS細胞を材料として用いると、同じHLAのセットを⽚方だけ持っている患者へ移植した時、
免疫反応が起きにくいと期待できます。
現在頻度の多い方から順に4種類の細胞株が提供されており、
この4株で日本人の35%をカバーできます。このiPS細胞を材料として用います。
これらの細胞株に、がん抗原に特異的なT細胞レセプターを導入し、その細胞からキラーT細胞を再生します。
再生したキラーT細胞を、HLA型の一致する患者に投与します。

(2)HLAを欠失させた超汎用性再生T細胞製剤(2)HLAを欠失させた超汎用性再生T細胞製剤

材料にする細胞として、HLAを遺伝子改変操作により欠失させたES細胞あるいはiPS細胞を材料に用いると、
1種類を用意するだけで誰にでも投与できる細胞を作製することができます。

PIPELINE

NEWS

新着情報 2024.12.14 リバーセルの万博出展についての記事が読売新聞に掲載されました。

リバーセルに関する記事が読売新聞、12月14日(土)の朝刊に掲載されました。弊社創業者で最高科学顧問の河本宏教授(京都大学医生物学研究所所長)が 「万博考 祭典の意義<2>」という特集記事でインタビューを受け、その中で リバーセルの万博出展について言及しています。弊社は2025年、6月24日(火)〜6月30日(月)の一週間、大阪ヘルスケアパビリオンのメインテーマであるヘルスケア分野において「スター...

新着情報 2024.11.1 弊社最高技術顧問河本宏教授の研究がAMEDに採択されました。

弊社最高技術顧問で京都大学医生物学研究所 所長の河本宏教授の研究である「iPS細胞から作製したキラーT細胞による急性骨髄性白血病治療法の開発」が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和6年度 「革新的がん医療実用化研究事業」に採択されました。2013年に河本教授が、世界で初めてiPS細胞からがん特異的キラーT細胞の再生に成功し、各国で特許が成立している技術による画期的プロジェクトです...

新着情報 2024.10.16 弊社最高技術顧問である河本宏教授が、10月16日BSテレビ東京「いまからサイエンス」に出演!

当社の最高技術顧問である河本宏教授が、10月16日水曜夜10時-10時40分に放映されたBSテレビ東京の「いまからサイエンス」に登場しました。 「いまからサイエンス」は、BSテレビ東京で毎週水曜夜10時から放映されている40分の科学情報番組です。コンセプトは「日本のすごいサイエンティストを応援する番組。最新テクノロジーから根源的な科学の疑問までサイエンス好きの視聴者の知的好奇心を満足させます」とい...

新着情報 2024.10.10 TCR-iPS細胞法の特許が米国で成立

TCR-iPS細胞法の特許が、米国でも成立しました。私たちが進めている他家T細胞療法の基本特許というべき発明です。すでに日本、欧州、豪州では成立していましたので、これでほぼ全世界で成立した事になります。 私達が独占的通常実施権を有している特許技術の中に、略称で「TCR-iPS細胞法」と呼んでいる、2014年に出願した知財案件があります。ES細胞やiPS細胞にT細胞レセプターの遺伝子を導入して、その...

新着情報 2024.8.21 メタバース総研様のネット記事に掲載していただきました。

メタバース総研様が展開するネットニュース上でおススメの医療関連サービス/ソリューション提供会社まとめ・記事中に弊社を取り上げていただきました。リンクはこちらです。↓:https://metaversesouken.com/metaverse/medical-company/ ・トップページリンク:https://metaversesouken.com/

新着情報 2024.7.26 リバーセルが第11回MUFGビジネスサポート・プログラム「Rise Up Festa」にて最優秀企業に選ばれました!

弊社は株式会社三菱UFJ銀行様が主催する第11回MUFGビジネスサポート・プログラム「Rise Up Festa」の最終審査会(2024年7月23日開催)にて、最優秀企業に選ばれました。 『Rise Up Festa』とは新規性・独創性を有する事業や既存の事業領域を超えて新たな事業に取り組んでいるベンチャー企業に対し、三菱UFJフィナンシャル・グループ (MUFG)のネットワークや経営支援等これま...

新着情報 2024.7.24 2024年7月23日付け読売新聞夕刊で弊社の取り組みが紹介されました。

2024年7月23日付け読売新聞夕刊にてリバーセルの戦略の紹介と25年開催の万博への出展に関する現状のアイディアが紹介されました。実際に万博出展が決定された場合も常設展示ではなく25年6月の1週間程度の展示となりますが、多くの来場者へのアピールの場として期待が高まります。下記リンクは新聞紙面と同様の記事です。https://news.yahoo.co.jp/articles/5ec1afc4802...

新着情報 2024.7.24 リバーセルは「第2回HeCNOS AWARD」を受賞。大阪・関西万博への出展へのチャンスを獲得!

リバーセルは2024年7月23日(火)、公益財団法人大阪産業局(以下、大阪産業局)が、ヘルスケア分野とカーボンニュートラル分野で業界を牽引する製品やサービスの開発、社会実装をめざすスタートアップ企業を支援するプログラム「第2回HeCNOS AWARD(ヘクノス・アワード)」授賞式において、受賞企業15社のうちの1社に選ばれました。 2025年大阪・関西万博を契機として、「健康」「介護」「医療」「予...

新着情報 2024.7.17 特許ページに解説ビデオをアップしました

リバーセルが独占的に実施権を有している重要な特許について、弊社社長梶川が、河本宏教授(京都大学医生物学研究所所長、リバーセル最高技術顧問)と対談し、解説したビデオをアップいたしました。https://rebirthel.com/patent/

新着情報 2024.5.15 リバーセルが「SusHi Tech Tokyo」2024のピッチコンテストでセミファイナリストに選ばれました。

「SusHi Tech Tokyo」とはSustainable High City Tech Tokyoの略で、持続可能性のある都市を最先端のテクノロジーで実現しようと、東京から世界へ向けて発信する一大イベント。その中で行われた世界が直面する課題へ立ち向かうためのテクノロジーやアイディアを発信しようとエントリーした49カ国、507社の応募の中からリバーセルのプレゼンがセミファイナリストに選ばれ、2...

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