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コラム 2020.11.25 新型コロナ治療法の開発研究がTBS の「報道特集」で紹介されました

リバーセル取締役の河本宏京大教授が藤田医科大学と共同で進めている新型コロナ治療法開発研究が、2020年11月21日土曜日に、TBS系の報道番組「報道特集」で紹介されました。放送時間は17時30分から18時50分まででした。番組では、一般的なニュースの後、30分くらいの特集番組が2本放映され、その1本目が新型コロナの現況のレポートで、その中で研究内容の紹介がありました。このレポートの中では、まず北海道での感染拡大の話、オリンピックの準備の話に次いで、ワクチンの話が取り上げられました。最近、ファイザーやモデルナのワクチンが95%の効果があると報告された事に言及がありました。しかし、ワクチンについて石井健教授(東大医科研)は、「安全性の検証を慎重にするべき」と語り、「副作用があることが、例えば数万人に打った段階で分かるのと、数千万人に打った後で分かるのとで、意味が違う。」という話をされていました。そのような文脈の中で、河本研と藤田医科大学が共同で進めている研究が下記のような形で紹介されました。
①「治療法開発の戦略はまず、新型コロナから回復した患者の血液を採取。この血液中には新型コロナウイルスを見つけて撃退する能力の優れたキラーT細胞が存在する。その遺伝子をiPS細胞に導入し再生する。」
②「iPS細胞のどんな細胞・組織・臓器にもなることができる特性を活かすことでキラーT細胞の量産が可能になる。」しかし、他人のキラーT細胞を、薬として他の患者に入れるのは、そう簡単ではない
③それは「他人のキラーT細胞は『異物』とみなされ『拒絶反応』が起こるためだ。ところが教授の研究チームには拒絶反応を乗り越える世界唯一の技術がある」
④「汎用性の高いiPS細胞自体は京都大学のiPS細胞研究所から入手できる。河本チームの持つ特殊な技術とは、1)iPS細胞にキラーT細胞がウイルス感染細胞を見分けるのに使っているレセプターの遺伝子を導入する技術と、2)そのiPS細胞から高品質なキラーT細胞を作製する技術を有している。これらの2つの技術は、欧州で特許査定を受けている。この2つの技術によって、汎用性iPS細胞を材料にしてウイルス特異的なキラーT細胞を作製することができるのである。」「そうして作製したキラーT細胞は、病院の冷凍庫に保管が可能なため患者が重症化した場合、すぐ点滴治療にも入れる。」
⑤「肺炎をそれ以上に重症化しないように止める力がキラーT細胞にはあるはず。そのタイミングを逃さず治療したら死亡する人の数を大幅に減らせる。死亡例が減ったら、(コロナウィルス感染症)は怖い病気でなくなる(河本談)。」
という流れで紹介されました。下記YouTubeリンクからご覧ください。

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